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Wednesday, March 24, 2021

熊本の市場で話題、巨大トラフグどうなった? | 熊本日日新聞社 - 熊本日日新聞

 熊本市の九州中央魚市に16日に入荷し、市場関係者を驚かせた重さ9・1キロの巨大トラフグ。どのように釣り上げられたのか? 食べられていれば味はどうだったのか? その後を追った。

 競り落とされた後もまだ市場の水槽にいると聞いて見にいくと、体長70センチ弱の丸々とした姿は、「まるで子豚のようだ」と市場関係者。通常は大きくても5~6キロだそうで、別格の存在感だ。

 釣り上げたのは、東京から芦北町に移住して7年目の40代の男性漁師。「まだ技術が未熟だから」と、匿名で話をしてくれた。

 漁師によると15日早朝、八代海沖合でタチウオ用に仕掛けていた引き縄漁の糸を機械で巻き上げていると、突然、ハリスが切れそうなほどの強烈な引きが。慌てて手でたぐり寄せると、5分ほどで水面に巨大なフグの白い腹が見えた。

 たもですくおうとすると、重さで網がはずれかけた。使っていたハリスが耐えられるのは約9キロまで。「幸運が続いた。大物と知らずに無心で釣り上げたのが良かった」と“最高の釣果”を振り返った。

 フグを購入したのが熊本市北区の和食店「鈴菜[りんさい]」。19日に仕入れると、うわさを聞き付けて常連客らが来店。1匹で約20人分に当たり、数日かけて、刺し身やしゃぶしゃぶ、唐揚げなどで提供したという。

 「身が締まっていて最高の肉質で、お客さんも大喜びだった」と店主の石田充孝さん(42)。雌だったため、「白子が入っていなかったのがちょっと残念」とも。

 記者は23日に同店を訪ねた。すでに食べられてしまった後だったが、わずかに残っていた皮を使った「香味あえ」を口にすることができた。市場の水槽で見たあの姿を思い浮かべると、少し寂しい気分にもなったが、コリコリとした歯応えがおいしかった。(和田毅)

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