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米消費者物価指数(CPI)の大幅な上昇がさまざまな資産に衝撃を与えた後も、投資家は米国の物価圧力が一時的なものだという説をまだ退けてはいない。
12日発表の物価統計は コア指数の前月比上昇が1982年以来の大きさだった。今後5年のインフレ期待を示す5年物ブレークイーブン・レートは発表後に一時2005年以来の高水準を付けたが、その後に上昇幅を縮めた。長期の米国債利回りも今年の最高には達していない。
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Source: Bloomberg)
市場がこうして落ち着いたことは、インフレ加速は一時的との主張を崩さない政策当局を安心させるだろう。当局は新型コロナウイルス後の経済再開に伴う需要に生産者が追い付いていないことが物価圧力の主因だとしている。
ソシエテ・ジェネラルの米金利戦略責任者スバドラ・ラジャッパ氏は、「インフレが正常に戻るのは確実で、それがいつになるかという問題だ。グローバル化やテクノロジーによる効率化、人口動態など新型コロナ前の長期的なトレンドがインフレを押し下げるはずだ。ただ、ゆがみがいつまでインフレを高止まりさせるかは不明だ」と話した。

インフレの動向を正しく予想することは投資家にとって最重要だ。生活費が高くなれば既に低利回りの資産の価値がさらに下がるし、米金融当局に市場の予想より早い利上げを促す可能性もある。
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商品や住宅など実物資産の値上がりは、しっかりしたインフレヘッジの必要性を強調すると、Tロウ・プライス・グループのマルチアセット・ポートフォリオマネージャー、トーマス・ポーラウエック氏は指摘する。資産値上がりが告げているのは「高インフレが市場が織り込んでいるよりも長く続くリスクはあり、われわれは決してこれを過小評価してはならないということだ」と同氏は述べた。

ただ、長期的指標はまだ、インフレが手に負えなくなる兆候は示していない。米CPIの5年先スタート5年物フォワードレートは2.5%前後だ。CPIと連邦準備制度が重視する個人消費支出(PCE)価格指数の平均的なギャップで調整すると長期のインフレ率は当局目標の2%を若干上回る程度と見込まれていることになる。

原題: Cooler Heads Prevail as U.S. Inflation Fears Ease From Highs (1)(抜粋)
「一時的」インフレ説、なお優勢-市場は平静取り戻す - ブルームバーグ
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