
宅配ピザを展開するドミノ・ピザジャパンは、国産米を使ったバター風味のライスの上にピザのトッピングを載せた「ピザライスボウル」を販売中だ。大手ハンバーガーチェーンの日本マクドナルドは3月、バンズに福島産米を100%使った「ごはんバーガー」を発売。夕食に米を食べたいというニーズに応え、夕方以降の時間帯で提供した。
注目したいのは、「ご飯食」のライバルともいえる業態が米に注目したことだ。ドミノ・ピザは「日本人を意識した時、国産米を使うのがふさわしかった」と振り返る。マクドナルドは「しょうゆ風味に高品質な国産米はぴったり」と評価、洋と和を組み合わせた発想が年齢や性別を問わず受けているという。
ファストフード業界の4月の売り上げは、新型コロナウイルス禍の前の一昨年比で114%。これまで米の利用が少なく、しかも勢いがある業界での商品の開発・販売は、需要創出として期待される。
また福島県で「伊達鶏」を製造販売する伊達物産は3月、県産「天のつぶ」で作った「肉ゴロッとおにぎり」を香港でのフェアで販売したところ連日完売したという。米を使った商品は、海外にも商機があることを示している。
食品メーカーも、国産米を使った新商品の開発に取り組む。新潟市の古町糀(こうじ)製造所は、糀甘酒に植物性乳酸菌を加えて作ったヨーグルト風味の飲料を今夏発売する予定だ。また静岡県富士市で米の販売事業を手がける加戸米販は、静岡市の富士食品と共同で玄米を使った「オートミール風有機玄米」を開発、販売している。朝食や離乳食に利用できるという。
米への着目は「乳アレルギーの人も安心して飲める」(同製造所)、「オートミールがゆのように煮なくてよい。シリアル感覚で口にできる」(同米販)のが理由だ。
手軽においしくご飯を食べたいとのニーズや健康志向、新しい食べ方などに着目することで、新商品の可能性が広がることを示している。
農家は減り続け、その中心は小規模稲作とみられる。水田面積の減少にも歯止めがかからない。米の消費量は年間10万トン程度減り、新型コロナの影響で昨年6月までの1年間は21万トンも減少。消費拡大と需給・価格の安定が、他の作物を含め水田農業振興の基盤だ。そのために産地と食品産業の連携を求めたい。需要に応じた米作りにもつながる。
米の新商品開発 食品産業挙げ積極的に - 日本農業新聞
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