
「バスケ車」をガチャガチャに
世界最高峰の障がい者スポーツ大会である東京パラリンピックが開幕しました。競技数は22競技539種目。様々な障がいのあるアスリートたちが最高のパフォーマンスを発揮するために創意工夫を凝らし、競技に挑戦します。 2019年に日本財団パラリンピックサポートセンターが社会人約320人に聞いた東京パラリンピックで観戦したい競技では、 車いすバスケットボールが1位になりました。 バスケットボール選手が使用する競技用車いす、通称「バスケ車」を作っている国内メーカーを知っていますか。 岐阜県養老町に本社を構える松永製作所です。アクティブユーザー向けの日常用車いすや、スポーツ用製品はMPブランドで展開し、最大限のパフォーマンスを目指すアスリートをサポートするとともに、ものづくりの新たな可能性に挑戦し続けています。 また、松永製作所は日本車いすバスケットボール連盟のオフィシャルサポーターであり、イギリスバスケットボール代表チームのオフィシャルサプライヤーとして、車いすを提供しています。 松永製作所が手掛けるバスケ車のなかに、「B-MAX」があります。B-MAXは、ダイレクトな操作感を実現する剛性と、スムーズな旋回性能を実現するしなやかさを両立する、業界初のセミアジャストフレームを採用したバスケ車です。 このバスケ車に魅了されたガチャガチャメーカーがありました。企業コラボをはじめ、アーティストコラボ、オリジナルなどの商品を手掛けているSO-TA(@SOTA170317)です。
実機を研究し、再現
今回紹介するのは、松永製作所のバスケ車モデル「B-MAX」を1/12にした「1/12 B-MAX」です。 SO-TAは「柏木工 1/12スケールチェアシリーズ」、「1/12和傘」、「AKRacing 1/12 Pro-X V2」など1/12シリーズの商品を展開していくなか、いす関連の商品を作りたいと考えていました。そこで出会ったのがB-MAXでした。 「バスケ車を作るのであれば、単純になんちゃって商品を作るのではなく、実機の1/12サイズを作ることが重要でした」と話すのは、SO-TA代表の安藤幸臣さんです。商品化するうえで、メーカーとのコラボが必要と思い、松永製作所とコンタクトを取ってB-MAXの商品化を進めました。安藤さんは「B-MAXは車いすのなかでも、スーパーカーのような存在感があり、かっこいいです」と魅力を語ります。 通常、ガチャガチャは3カ月から6カ月の間で商品化を進めますが、1/12 B-MAXはパラリンピックの開催に向け1年以上かけて作りました。社内には松永製作所から借りた実機を置いて乗ってみたり、デザインや性能を確認したりしながら、再現性を徹底的に高めていきました。 その結果、1/12 B-MAXは実機の機動性を重視したスポーティーでスタイリッシュなデザイン。車輪部分は可動します。 開発を担当した河上晶さんによると、商品化にあたって一番悩ましかったのは車輪のスポーク部分でした。 「設計データと、実機の車いすを見比べたときに、実機の車輪のスポークは1ミリ単位で作られるほど細くこだわって作られていました。しかし、1/12サイズでスポークが1ミリ以下になると、破損が起きてしまいます。最低でも1.3ミリぐらいは確保しておかないといけません。いかに実機のデザイン性を損なわずに、再現性を高めることができるかを考え、全体のバランスを取ることが大変でした」 このように、1/12の車輪のスポーク部分までも妥協せずに考え抜くことが、忠実なデザインの再現につながっています。座るシートの皺も再現していることには驚きを隠せません。
車いすバスケをガチャガチャ化「なんちゃって商品にはできない」批判の声もある中、実機ユーザーからエール(withnews) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース
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