
[28日 ロイター] - <ロンドン株式市場> 続落して取引を終えた。四半期
決算の利益が市場予想を下回った英蘭系石油大手ロイヤル・ダッチ・シェルが売られ、相
場を押し下げた。ただ、予想を上回る決算を発表した英銀大手のロイズや広告大手のWP
Pが上昇し、相場の下値を支えた。
ロイヤル・ダッチ・シェルは3.0%安。第3・四半期の調整後利益が市場
予想に届かなかったことが嫌気された。同業のBPは1.6%下げた。
ヘッジファンドの米サード・ポイントはロイヤル・ダッチ・シェルの大株主となり、
業績と企業価値の向上に向けて会社分割を要求している。
AJベルの投資ディレクター、ラス・モールド氏は「現代ではESG(環境・社会・
企業統治)に関し、投資家は企業に投じた資金が正しいことのために使われていると認識
したいのか、または企業がお金を稼ぐ限り何をしても気にしないかのどちらかだ」と述べ
た。
米週間原油在庫が予想外に増加したことで原油価格が値下がりし、FTSE350種
石油・ガス株指数は今週に入って2.07%下げている。
ロイズは1.3%高。新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)
のロックダウン(都市封鎖)から英経済が回復し、第3・四半期決算が市場予想を上回っ
たことが買い材料だった。
WPPは8.1%と大幅に上昇。通期の純売上高見通しを再び上方修正した
ことが好感された。
中型株で構成するFTSE250種指数は0.12%上昇した。
ロンドン株式市場:
<欧州株式市場> 反発して取引を終えた。食品・飲料やテクノロジー銘柄の好調な
決算が相場を押し上げた。欧州中央銀行(ECB)理事会は新型コロナウイルスのパンデ
ミック(世界的大流行)緊急購入プログラム(PEPP)の買い入れ規模について総枠維
持することを決め、最近の物価の急上昇は一時的との見解を維持した。
STOXX欧州600種食品・飲料株指数、テクノロジー株指数はそ
れぞれ1.55%、1.27%上昇。ビール大手アンハイザー・ブッシュ・インベブ(A
Bインベブ)は第3・四半期の予想外の増益が好感され、10.3%高。フラン
スのITサービス大手、キャップジェミニは力強い決算と業績見通しを示した
のが材料となり6.0%上昇した。
ただ、エネルギーと自動車セクターの下げが全体の上昇を抑えた。石油大手ロイヤル
・ダッチ・シェルは3.0%下落。第3・四半期の利益が予想を下回ったのが嫌
気され、同業大手のBP、トタルエナジーもそれぞれ1.6%、0.8
%下落。
株式市場は、ほぼ予想通りのECBの決定にほとんど反応しなかった。ECBは今年
12月の次回理事会でPEPPの終了の是非について決めるとみられている。
エクイティ・キャピタルのヘッドマクロエコノミスト、スチュアート・コール氏は「
金融政策を引き締める兆候は依然見られない」と述べた。
しかし、28日発表されたユーロ圏最大の経済大国、ドイツの10月の消費者物価指
数(速報値)は予想以上に上昇し、投資家はインフレが一過性とするECBの見方に疑問
を呈した。
コール氏は「ドイツの大幅上昇はベース効果が一因だが、これを考慮してもインフレ
圧力が高まっていると結論付けざるを得ない」と指摘した。
ドイツのDAX指数は0.06%下がった。
ドイツの自動車大手フォルクスワーゲン(VW)は4.5%下落。世界
的な半導体不足の影響で販売台数の見通しを下方修正し、四半期利益が予想を下回ったの
が嫌気された。STOXX欧州600種自動車・部品株指数は0.76%下落し
た。
欧州株式市場:
<ユーロ圏債券> 欧州中央銀行(ECB)のラガルド総裁が市場で予想されていた
ほどハト派的ではなかったことを受け、ECBの債券買い入れ策で大きな恩恵を受けてい
るイタリア国債を中心に国債利回りが上昇した。
ECBはこの日の理事会で、現行の金融政策の維持を決定。市場で物価上昇に対応す
るためにECBは来年にも利上げを迫られるとの見方が出る中、ラガルド総裁は理事会後
の記者会見で、来年には物価圧力は緩和するとの考えを示し、こうした見方を退けた。た
だ、物価上昇の要因の一つになっている供給面の問題は来年の大半にわたり継続するとの
見方も示した。
ピクテ・アセット・マネジメントのグローバル・マクロ・ストラテジスト、フレデリ
ック・デュクロゼ氏は、「市場で出ていた利上げ観測が退けられることが期待されていた
が、退け方は控えめなものだった」と指摘。
みずほの金利ストラテジスト、ピーター・マッカラム氏は「ラガルド総裁は基本的に
ハト派的であろうとしていたが、市場にとっては十分にハト派的ではなかった。供給制約
が予想以上に長く続くというような発言は、インフレが高止まりし、中央銀行の対応に後
手に回るとの懸念につながる」と述べた。
イタリア10年債利回りは上げ幅を拡大し、5月末以来初めて1%台に
乗せた。終盤の取引では13ベーシスポイント(bp)上昇。1日の上昇幅としては20
年4月以降で最大となった。
独10年債利回りは一時7bp上昇。終盤の取引では5bp上昇のマイ
ナス0.13%。
イタリア10年債と独10年債の利回り格差は
115bpと、5月以降で最大の水準に拡大した。
ユーロ圏金融・債券市場:
<為替> 欧州終盤 アジア市場 コード
終盤
ユーロ/ドル 1.1682 1.1608
ドル/円 113.38 113.58 ユーロ/円 132.47 131.88 <株式指数> 終値 前日比 % 前営業日終値 コード
STOXX欧州600種 475.16 +1.12 +0.24 474.04
FTSEユーロファース 1839.24 +3.85 +0.21 1835.39
ト300種
ユーロSTOXX50種 4233.87 +12.99 +0.31 4220.88
FTSE100種 7249.47 -3.80 -0.05 7253.27
クセトラDAX 15696.33 -9.48 -0.06 15705.81
CAC40種 6804.22 +50.70 +0.75 6753.52
<金現物> 午後 コード
値決め 1803.5 <GOLD/EU1
> <金利・債券>
米東部時間13時51分
*先物 清算値 前日比 前営業日 コード
終盤
3カ月物ユーロ 100.55 0.00 100.55
独連邦債2年物 112.07 -0.04 112.11
独連邦債5年物 134.27 -0.14 134.41
独連邦債10年物 169.06 -0.48 169.54
独連邦債30年物 208.98 -0.08 209.06
*現物利回り 現在値 前日比 前営業日 コード
終盤
独連邦債2年物 -0.598 +0.026 -0.646
独連邦債5年物 -0.438 +0.026 -0.470
独連邦債10年物 -0.134 +0.038 -0.178
独連邦債30年物 0.156 +0.013 0.133
欧州市場サマリー(28日) - ロイター
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