
(ブルームバーグ): 米国債利回り上昇による新興国市場への影響は、ここ5年近くで最も強くなっているように見える。
新興国通貨と米短期国債相場の相関は先週、2017年以来の高い水準付近に上昇した。これは市場が予想よりも早期の米金融政策引き締めを織り込んだ場合、新興国通貨にも影響が及ぶ可能性を浮き彫りにしている。
ストレスの兆しは既に表れている。新興国株は先週、週間ベースで4週連続下落と、ここ2年余りで最長の値下がりとなった。また、バンク・オブ・アメリカ(BofA)のデータによると、新興国市場の債券ファンドからの資金流出は9月29日終了週に28億ドル(約3100億円)と、昨年3月以来の高水準に達した。
ステート・ストリートは向こう3カ月に米10年国債利回りが50ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)以上上昇した場合、「警戒サイン」になると指摘。ウィリアム・ブレア・インベストメント・マネジメントは、向こう数週間に30bp上昇したら資金流出を招くだろうとの見方を示した。
トレーダーは今週、韓国やロシア、メキシコなどのインフレ指標の発表に備えている。シティグループの新興国市場の経済サプライズ指数は先月、1年余りぶりにゼロを下回った。これは発表された指標が予想よりも悪かったことを意味する。
新興国市場の投資家は、中国恒大集団の債務危機や中国当局によるテクノロジーなど主要産業への締め付けに既に打撃を受けており、現在の弱気な状況はこれらの投資家にとって最悪のタイミングで直撃している。
原題:Specter of Treasury Rout Comes at Grim Time for Emerging Markets(抜粋)
(c)2021 Bloomberg L.P.
Netty Idayu Ismail, Sydney Maki
米国債利回り上昇の観測、新興国市場にとって最悪のタイミングで直撃(Bloomberg) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース
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