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コロナ禍を乗り切るために誕生したビジネスが更なる進化を遂げています。卸売市場で働く女性が考えた消費者目線の方法に注目します。
今年、コロナ禍でひとつのビジネスが誕生しました。
卸売市場の商品をインターネットで一般のお客さんに販売する…、その名も『ドライブスルー市場』です。
始めたのは伊藤道恵さん。市場にある水産卸会社に勤務しながら個人事業主になりました。
市場の商品は通常、一般の人が買うことは出来ません。
しかし、コロナ禍で飲食店の営業が制限され、市場の売り上げは激減。少しでも売り上げの足しになればと事業を立ち上げました。
【道乃屋 社長・伊藤道恵さん】
「コロナの影響で緊急事態(宣言)などになると、ものすごく注文が減る(それに)危機感を感じてそれで何かできないかと思ってやりはじめたのがきっかけです」
スタートして数カ月。事業には、ある変化が起こっていました。始めた当時は注文がなかった鮮魚の注文が増えはじめたといいます。
今回、販売するアナゴは受け渡しの当日、伊藤さんの勤務する会社で鮮度を保つため朝締めにします。販売する商品は事前に選んでインターネットで掲示します。お客さんはそこから選んで注文する仕組みです。選ぶ商品は市場ならではのものが数多くあります。
【道乃屋 社長・伊藤道恵さん】
「本マグロのトロの入り落としですが、寿司のネタにする正規品のブロックからネタにするように切っていった残りの派材です。日頃(小売店には)出回らないです。このために作っているものではないので、本マグロのトロになるとブロックだとこの倍の値段がついています。
スーパーではこれを揚げたものが販売されてますが、これは業務用に半製品になっていて揚げていない『がんす』なのです。業務用なので一般のお客さんではちょっと買うことができないものです」
Q家で揚げたてが食べられる?
「そうです。揚げると表面がサクッとしてすごくおいしいです」
月に2回の販売日。伊藤さん、大忙しです。商品を積め終えると、受け渡し場所に直行。市場の近くの己斐製氷の敷地を借りました。社員が準備を手伝ってくれます。
看板を出して準備OK。道のわきに出来たドライブスルー市場。まさに「道乃屋」です。
【利用者は】
Q結構利用されますか?
「2回目3回目ですかね。リピーターです。スーパーでは売っていないものがあるので、それを目当てで。それにお得ですよね、新鮮だし。花も持ちがいいです」
お客さんにはリピーターが多いのが特徴。みんな、伊藤さんの選んだ商品を楽しみにしています。
【利用者は】
「3回目くらいです。自分で選ぶのではなくて、プロの方が選んでくれているので新鮮でおいしいです」
Qコロナ後でもこういうビジネスは?
「ありがたいです。やってほしいです」
ドライブスルーで便利に買い物ができる反面、お客さんが期待するものは違うところにあるといいます。
【利用者は】
「今回でも伊藤さんが、これは気に入ったということで仕入れてくれたものがあった。今回買ったマグロの切り落としがそうですが、そういうのは市場に行かないとわからないこと、それがたまたま自分が欲しいのがあったなと、ピンポイントで買えるというのは大きな魅力ではないですかね」
道端の『道乃屋』で交わされる何気ない会話。そこにあるのは伊藤さんへ寄せられる確かな信頼です。
【利用者】
「もっといろいろなものを増やしたらいいかもしれない。伊藤チョイスでいいのでは」
【道乃屋 社長・伊藤道恵さん】
「それもやっていきます」
少しでも市場の売り上げになれば。コロナ禍に追い詰められて生まれた『道乃屋』は、新たな価値を生み出していました。
【伊藤道恵さん】
「『仲卸を助けたい』とか『道乃屋を助けたい』というお客さんの思いだけでは私は嫌だというか、おいしいとか欲しいと思って買ってほしいという気持ちがあるので、助けたい思うのではなくて、欲しいと思ってもらいたいから。頑張って探します、おいしいものを」
Q市場中探して?
「市場中、頑張っておいしいものを探します。お得なもので」
進化する「ドライブスルー市場」 プロの目利きで美味しいものを 広島 - www.fnn.jp
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