
危機感から生まれた、ニーズベースの商品
11月中旬に訪れた横浜市郊外の「AOKI横浜港北総本店」は、平日の午前中にもかかわらず、客の出入りが絶えなかった。男性客の一人が店員の説明を受けながら、姿見の前でジャケットを羽織っている。まさにパジャマスーツを試着しているところだった。 「店舗内の目立つ場所をパジャマスーツならびに関連商品が占めています。ここまでの棚展開をするのは当社にとっても珍しいこと」とAOKIホールディングス広報室室長の飽田(あきた)翔太さんは語る。 顧客層は幅広く、未成年の若者もこの商品を買い求めて来店するほど。 「既存のスーツは20~40代のビジネスパーソンが中心でしたが、パジャマスーツは10~70代と、明らかに客層が変わりました」(飽田さん) 取材を進めるなかで、この人気商品は、コロナ禍を乗り越えようとする同社の危機感の産物そのものだ、という印象を持った。 外出自粛ムードが日本を覆った2020年3月ごろを境に、ほかのスーツ店と同様にAOKIの店舗からも客足が急速に遠のいた。出社せずに在宅で仕事をする人たちが増加し、スーツの需要が減少したことは、客足を見ればすぐにわかった。 そんな2020年の春、来店客から「マスクがほしい」という声が店舗に届くようになった。当時は未曾有(みぞう)のマスク不足。AOKIにマスク製造の経験はなかったが、「社会で求められているものを作ろう、人々の期待に応えよう」と、急きょ開発することになった。 5月上旬に「抗菌・洗えるマスク」を発売すると、販売初日にオンラインショップへのアクセスが殺到し、サーバーがダウンした。「こんなことは今までありませんでした」と飽田氏は驚きを持って振り返る。最終的にマスクは1200万枚という驚異的な売り上げを記録した。
“5万着売れた”テレワーク時代のヒット商品「パジャマスーツ」はAOKIの危機感から生まれた…成功の3つの秘密(BUSINESS INSIDER JAPAN) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース
Read More
No comments:
Post a Comment