
[10日 ロイター] - <ロンドン株式市場> 続落して取引を終えた。この日
発表された国内総生産(GDP)で、新型コロナウイルスの新変異株「オミクロン株」の
出現前からすでに英経済成長が減速していたことが示され、売り注文が広がった。ただ、
週間ではFTSE100種が2週連続で上昇した。
10月の英GDPは前月比0.1%増と市場予想を下回り、同国で初めてロックダウ
ン(都市封鎖)が導入される直前の2020年2月の水準を0.5%下回った。
ジョンソン英首相が今週、新型コロナウイルスの感染拡大抑制に向けた新たなガイド
ラインを発表し、在宅勤務や公共の場でのマスク着用、公共イベントでのワクチンパスの
使用を命じたことに続き、今回のGDPの結果を受け、イングランド銀行(英中央銀行)
が12月に政策金利を引き上げることへの懐疑的な見方が一層強まった。
FTSE350種製薬・バイオテクノロジー株指数は0.90%下落
。ベレンバーグによる株価目標の引き下げを受けて英製薬のアストラゼネカが2
.0%値下がりし、相場を圧迫した。
中型株で構成するFTSE250種指数は0.95%安。ゴールドマン・サ
ックスが投資判断を「中立」に引き下げたことが嫌気され、資産運用会社アシュモア<ASH
M.L>が2.7%下げた。
ただ、景気動向に左右されにくいとされる生活必需品などのディフェンシブ銘柄が買
われて、相場を下支えした。ブリティッシュ・アメリカン・タバコ(BAT)は
2.5%上昇。米上院が、電子たばこ、経口ニコチン、その他の次世代製品(NGP)に
対する税金引き上げの提案を取り下げると米紙ウォール・ストリート・ジャーナルが報じ
たことが買い材料となった。
ロンドン株式市場:
<欧州株式市場> 3営業日続落して取引を終えた。新型コロナウイルスの新たな変
異株「オミクロン株」感染拡大防止のための対策による景気回復への悪影響が懸念された
。この日発表された米消費者物価指数物価指数(CPI)はほぼ予想通りだったが、米金
融政策を巡る不確実性が和らぐことはほとんどなかった。
ただ、STOXX欧州600種指数の週間の上昇率は3月以来、約9カ月ぶ
りの大きさ。週の最初の2日間に大きく上昇したのが寄与した。
10日発表された11月の米CPIは前年同月比6.8%上昇と、1982年6月以
来、39年5カ月ぶりの伸びとなった。上昇率は10月の6.2%から加速した。[nL4N2
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IGのチーフ市場アナリスト、クリス・ボーシャン氏は「週の前半に大きく上昇した
株価が一服する中で、週の終わりは軟調だった」とし、「米CPIは予想の範囲内だった
が、物価上昇は続いている。この結果によって米連邦準備理事会(FRB)への利上げ圧
力はそれほど高まっていないが、弱まってもいない」と述べた。
他方、欧州中央銀行(ECB)が来週の理事会で債券購入計画の一時的な増額を広く
検討していると報じられ、ハト派的な動きと見なされた。
テクノロジー株指数は0.84%、小売株指数は1.47%それぞれ
下落した。
バンク・オブ・アメリカの欧州株式ストラテジスト、ミラ・サボバ氏は「今後12カ
月にわたって株価は下落していくと考えている」とし、「FRBがさらにタカ派に転じ、
市場が予想以上に急激なFRBの利上げサイクルを織り込み始めると、実質的な債券利回
りは記録的な低水準から上昇するだろう」との見方を示した。
自動車・部品株指数は0.67%上昇。ドイツの自動車大手ダイムラー<DAIG
n.DE>が2.9%上昇し、スピンオフ(分離・独立)したダイムラー・トラック<DTGGe.DE
>が上場したフランクフルト証券取引所で上昇したのを受けた動き。
英料理宅配のデリバルー、オランダの同業ジャスト・イート・テイクアウェ
ー・ドットコムはそれぞれ2.4%、3.2%下落。単発で仕事を受ける「ギ
グワーカー」に関する欧州連合(EU)欧州委員会のルール案が利益を圧迫するとの懸念
が続いた。
欧州株式市場:
<ユーロ圏債券> 国債利回りがやや低下した。過去2日間は新型コロナウイルスに
関連するニュースなどで相場は揺れ動いたが、来週に世界の主要中央銀行の一連の政策決
定会合を控える中、米消費者物価指数が市場予想におおむね一致したことで、落ち着きを
取り戻した。
今週は英国の新型コロナ感染拡大抑制策導入のほか、米ファイザーと独ビオ
ンテックによるワクチンのオミクロン変異株に対する効果を巡る発表や、欧州中
央銀行(ECB)の資産買い入れ策を巡るロイターの報道などでユーロ圏国債利回りは翻
弄された。
ただこの日は、11月の米CPIが予想とおおむね一致したことなどで、相場は落ち
着きを取り戻した。
終盤の取引で独10年債利回りはマイナス0.35%と、低下幅は1ベ
ーシスポイント(bp)未満にとどまった。
INGのシニア金利ストラテジスト、アントワーヌ・ブーベ氏は、インフレ関連の指
標がこのところ予想を上回る状態が続いていたことを踏まえると、今回の米CPI統計で
一部投資家がポジション調整を行った可能性があるとの見方を示した。
ただ11月の米CPIは前年比6.8%上昇と、1982年6月以来約39年ぶりの
大幅な伸びを記録。ブーベ氏は、パウエル米FRB議長がテーパリング(量的緩和の縮小
)加速を検討すると発言したことに言及し、「テーパリング加速は大いに予想される」と
述べた。
来週16日にECB理事会を控え、南欧の国債利回りのボラティリティーが高まる中
、イタリア10年債利回りは4bp低下の0.96%。イタリアとドイツの1
0年債利回り格差は131bpに縮小した。前日は136bpと、年初来
の高水準に迫っていた。
ユーロ圏金融・債券市場:
<為替> 欧州終盤 アジア市場 コード
終盤
ユーロ/ドル 1.1310 1.1292
ドル/円 113.36 113.58 ユーロ/円 128.24 128.27 <株式指数> 終値 前日比 % 前営業日終値 コード
STOXX欧州600種 475.56 -1.43 -0.30 476.99
FTSEユーロファース 1845.29 -4.67 -0.25 1849.96
ト300種
ユーロSTOXX50種 4199.16 -9.14 -0.22 4208.30
FTSE100種 7291.78 -29.48 -0.40 7321.26
クセトラDAX 15623.31 -15.95 -0.10 15639.26
CAC40種 6991.68 -16.55 -0.24 7008.23
<金現物> 午後 コード
値決め 1776.15 <GOLD/EU1
> <金利・債券>
米東部時間13時37分
*先物 清算値 前日比 前営業日 コード
終盤
3カ月物ユーロ 100.59 +0.01 100.58
独連邦債2年物 112.17 0.00 112.17
独連邦債5年物 134.10 0.00 134.10
独連邦債10年物 174.24 +0.05 174.19
独連邦債30年物 216.10 -0.08 216.18
*現物利回り 現在値 前日比 前営業日 コード
終盤
独連邦債2年物 -0.685 +0.005 -0.696
独連邦債5年物 -0.577 +0.011 -0.593
独連邦債10年物 -0.342 +0.007 -0.354
独連邦債30年物 -0.032 +0.014 -0.051
欧州市場サマリー(10日) - ロイター
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