
東京海上日動火災保険は来年1月から、国内で魚の陸上養殖事業向けに保険商品を販売する方針を固めた。育成中の魚が出荷できなくなった場合に損失を補償して事業を支援する。東京海上によると国内初の取り組みという。
陸上養殖は、陸地に設置した水槽などで海水や淡水を循環させて魚介類を養殖するものだ。サーモンやトラフグ、エビなどの例がある。海での養殖に比べ、赤潮や台風といった自然による被害が限定的とされ、安定した生産が見込める。ITを使った管理技術も進化し、近年は異分野の企業の参入が増えている。
陸上養殖保険は、養殖した魚が感染症や水質汚染、温度変化などで出荷できない状態になった場合に、損失を補償する。国内で養殖の中心だった海面養殖での損害は漁業協同組合などが共済で補償してきた。陸上養殖はこれまで、火災保険で設備機器の故障を補償するにとどまり、魚介の損失に対応する保険がなかった。
国内では陸上養殖への大手企業の進出が相次ぐ。九州電力は豊前発電所(福岡県)の敷地内にサーモンの養殖場を建設し、養殖業者と共同で来年度にも事業を始める。三井物産は、埼玉、千葉両県で養殖場を運営する新興企業に出資している。
魚の「陸上養殖」に保険…東京海上、国内初の新商品 - 読売新聞オンライン
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