宮城県多賀城市が新型コロナウイルス下の経済対策として市民を対象に実施した10割増し商品券の追加販売会に購入希望者が殺到した事態を受け、深谷晃祐市長は12日の市議会9月定例会で「多くの皆さまに大変なご迷惑をかけ、心よりおわび申し上げる」と陳謝した。混乱を招いた原因について「業務見通しの甘さに起因する」と釈明した。
職員から市長に報告なく、SNSで状況確認
追加販売会は10日に市役所で開催。先行販売で残った約1万2000セットを1世帯2セット限定で先着順で販売したところ、長蛇の列が生じた。熱中症の疑いで女性2人が救急搬送され、周辺では交通渋滞も発生した。
急きょ開かれた市議会全員協議会で説明した市によると、午前6時前に先頭の人が並び、販売開始した午前9時には市役所敷地外に行列が延びた。午前9時を過ぎてから渋滞が深刻化し、警察が出動。午前10時台になると、行列の誘導が不十分で最後尾が不明となり、割り込みなどトラブルも増えた。
職員ら34人態勢で臨んだが、人員が圧倒的に不足し誘導が不十分だった。最終的に21人が追加されたものの、混雑緩和のため午前7時40分に始めた整理券配布の終了が午後2時過ぎにずれ込み、目的を十分には果たせなかった。
市職員から深谷市長への報告がなく、危機管理上の問題も露呈。市長は家族からの連絡により会員制交流サイト(SNS)で状況を確認し、市内での公務を終え現場に駆け付けたのは、渋滞の影響もあり午前11時過ぎだったという。
鈴木学副市長は「多賀城始まって以来の大きな事件と捉えている」と謝罪。「連絡体制が確立していなかった。(課題を)何かの形でまとめて戒めとして引き継いでいく」と再発防止に取り組む考えを示した。
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市幹部「多賀城始まって以来の大事件」 10割増し商品券混乱で市長が謝罪 - 河北新報オンライン
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