
【NQNニューヨーク=戸部実華】28日のニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)で原油先物相場は反落した。WTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)で期近の8月物は前週末比1.14ドル(1.5%)安の1バレル72.91ドルで取引を終えた。アジアなどでの新型コロナウイルスの感染再拡大による需要減への懸念から、原油先物には売りが出た。
アジアや欧州、オーストラリアなどで、新型コロナウイルスの中でも感染力が強いインド型(デルタ株)の感染への警戒が強まっている。感染拡大を封じ込めるための行動規制の強化や延長で、原油需要の回復に影響が出るとの見方が相場の重荷となった。
米国を中心とした経済活動の正常化で原油の需給が引き締まるとの見方から、原油先物相場はこのところ上昇基調が続いた。27日夜には一時74.45ドルと期近物として2018年10月以来の高値を付けた。高値警戒に伴う売りが優勢だった。
今週の石油輸出国機構(OPEC)加盟国とロシアなど非加盟国で構成する「OPECプラス」の会合を控え、目先の利益を確定する売りも出た。7月1日の会合で協調減産の縮小を議論する見込みと伝わっている。原油価格が上昇するなか、協議内容を見極めたい雰囲気が強まった。
ニューヨーク金先物相場は続伸した。ニューヨーク商品取引所(COMEX)で取引の中心である8月物は前週末比2.9ドル(0.2%)高の1トロイオンス1780.7ドルで取引を終えた。米長期金利が低下し、金利の付かない資産である金の投資妙味が増すとみた買いがやや優勢だった。
NY商品、原油反落 新型コロナの感染再拡大の懸念 金は続伸 - 日本経済新聞
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