
【NQNニューヨーク=古江敦子】29日のニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)で原油先物相場が続落した。WTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)で期近の5月物は前日比1.72ドル(1.6%)安の1バレル104.24ドルで終えた。ロシア政府がウクライナでの軍事活動の縮小を表明し、停戦協議が進展したと受け止められた。ロシア産原油の禁輸に伴う需給逼迫の懸念が和らぎ、売りが優勢になった。
ただ、情勢は流動的との見方に加え、主要産油国の生産調整の協議を31日に控える。様子見の市場参加者も多く、売りの勢いは次第に弱まり、下げ幅を縮めて終えた。
ロシア国防省は29日、ウクライナの首都キエフや北部チェルニヒウの軍事活動を縮小すると発表した。停戦協議の前進で欧米の対ロ経済制裁が緩むとの観測が浮上した。需給逼迫が和らぐとの見方から、原油先物は一時98ドル台と7%下げた。
ただ、売り一巡後は下げ幅を縮小した。ロシア軍は29日にチェルニヒウを攻撃したと伝わった。先行きを見極めたいとして、売りに傾けた持ち高を解消する目的の買いが入った。
石油輸出国機構(OPEC)加盟国とロシアなど非加盟の産油国から成る「OPECプラス」は、31日の会合で5月の生産枠について協議する。ロイター通信は29日、サウジアラビアとアラブ首長国連邦(UAE)が増産拡大に消極姿勢を示したと報じた。現在の穏やかな増産ペースを維持するとの見方が広がり、当面の需給の締まりを見込む買いを誘った。
金先物相場は下落した。ニューヨーク商品取引所(COMEX)で、29日から取引の中心になった6月物は前日比26.7ドル(1.4%)安の1トロイオンス1918.0ドルで終えた。一時は1893.2ドルと中心限月として2月末以来の安値を付けた。ロシアの軍事活動の縮小を受け、リスク回避目的で買われやすい金は売られた。ただ、米長期金利の低下で金利の付かない金に投資妙味が増したと見た買いが入り、下げ幅を縮小して終えた。
NY商品、原油が続落 ロシアの軍事活動の縮小を受け 金は下落 - 日本経済新聞
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